自己受容とはどういう状態?|Before / Afterで見えてきた、人生半ばの答え

自己受容のプロセスを象徴するような、穏やかな夕暮れの空と遠くに連なる山々の風景。

「自己受容」って最近、よく聞くれども?

みなさんこんにちは、くりちゃんです。

最近「自己受容」って言葉、よく聞きません?

(というか私がここでよく言ってるだけかもしれませんが笑!)

確かによく聞くけど、実際はふわっとしていて掴みにくい。

ちゃんとできてるのか、できてないのかも、よく分からない。

そんなふうに感じたこと、ありませんか?

今回の記事では、私の感じた「自己受容」をなんとか言語化してみようと思います!


そもそも「自己受容」ってどういうこと?

まずは一般的にどういうことを指すのか、見てみましょう。

 

心理学的に言う「自己受容」は:

  • 良い面も悪い面も含めて、自分のすべてをそのまま肯定的に受け入れること

  • 自分を裁かず、変えようとせず、「今の私もOKだ」と思えること

  • 完璧じゃなくても大丈夫だと、“深いところで”思えていること

 

だそうです。

「こうあるべき」「ちゃんとしなきゃ」っていう条件付きの価値観から、

自分を解放していくプロセスでもあります。

過去の苦い経験や、自分の欠点も否定せず、

ただ「今ここにいる私」にやさしくOKを出せる状態。

それは、完璧になることとは真逆の、

「人間らしさを大切にする生き方」なのかもしれません。


自己受容の Before と After を比べてみる

わたしはこの半年で「自己受容」というものを実感するようになりました。

でも、もともとは全くそうじゃなかったんですよね。

だからこそ分かる違いを、一覧にしてみました👇

自己受容ビフォーとアフターの比較スライドです

Before:自己受容していなかった頃のわたし

抜粋すると、

  • 他人の評価や社会的な正解ばかりが気にする

  • どんなに頑張っても、心は満たされない

  • ネガティブな感情を感じるたび、自分を責めている

  • よく、不安になったり、怒りが込み上げてくる

こんなふうに、当時の私は「生きづらさ」の中でもがいていたように思います。

これは、病みます・・・!

とにかく、生きるのがしんどい状態。

そして、自分は「社会不適合者なのかも」と本気で思っていました。

After:自己受容できている今のわたし

抜粋すると、

  • 人と比べず、自分は自分の道を進むと思える

  • 心や腹のあたりに常に「満ちている」感覚がある

  • 自分を責めず、大切にしている自信がある

  • 感情に揺れても、呑み込まれず「安定」に戻れる

この中でも一番私がびっくりしたのが、

常に心や腹のあたりに「満ちている」感覚がある、ことです。

朝起きた瞬間から。

なので、そうじゃなくなったタイミングはすぐ変化に気づきます。

変化に気づいたら、すぐにその揺れた感情に「内観・内省コンボ」で

対処することもできるようになりました。

自分のニュートラルな状態がわかった、というのでしょうか。


ちなみに、育っていく過程で自然と自己受容の土台が築かれる人は、

愛着理論では全体の2〜3割とも言われているそうです。

つまり、実際には多くの人が大人になってから

自己受容を学ぶ旅を始めるわけです。

私もそのひとりでした。

本当は自然と身につけたかったと言うのが本音ですが、

この「旅の途中」の経験は決して無駄ではないと思っています。

今、つらさを感じている人ほど、深く自己受容を実感できるし、

同じように悩む誰かにやさしくなれる。

それって、本当に素敵なことだと思うんです。


じゃあ、どうやって自己受容まで来たの?

これは他の記事にも書いていますが、

簡単にまとめると、

① 感情を感じることから始まった

まず、消そう消そうとしていた「嫌な気持ち」に

少しずつ向き合うようになったのがきっかけです。

思いっきり感じてやろう!

と、決めたことが全ての始まりでした。


② 自分に厳しいことに気づいた

「嫌な気持ち」を感じているうちに

いつも自分を責めたり、自分で自分をジャッジしていることに気づきました。

わざわざ自分を自分で追い込む選択もしていたりしました。

「もう自分を苦しめない」と決めた日から、

少しずつ、心も、現実の変化も実感していくことになります。

③ 小さな行動を重ねて、気づいたら変わっていた

正直、劇的な変化はなく、

でも、ふと「あれ?前と違うな」と

あとから気づくことが増えていきました。

前だったら、

こういうことが起きると、自分は胸がざわついて、

悔しいと思っていただろうけど、

今は、違うぞ??

という感じです。

静かで地味な積み重ねでした。

でも、少しだったとしても良い変化を感じられていたので、

とにかく続けました。


自己受容にはどのくらい時間がかかるの?心理学的には?

普通、「自己受容していない状態で生きてきた人」が、

自己受容に至るには、どのくらいの時間がかかるのでしょうか?

心理学的にも、自己受容は「数ヶ月で変化を感じる人」もいれば、

「一生をかけて土台を築いていく人」もいるそうです。

どちらが正しい・間違ってるではなく、自分の心のペースに合わせて進めば、

それが「いちばん自然な道」です。

ちなみに、参考までに、私の自己受容までのタイムラインをまとめてみました。

筆者くりちゃんの自己受容に至るまでのタイムラインを説明したスライドです

自分の中の違和感に気づき始めたのは、大学3年生くらい。

(正直、大学2年生くらいまでは、生きている世界が狭く、全く気づいていなかった気がします)

そこから15年くらい彷徨っていました。

もちろん、良いことも楽しいこともたくさんあったんですが、

自己受容という観点からは、迷走期。

社会での生きづらさがずっとありました。

それが限界に達し、

「このままでは一生変わらん・・・!」と腰を据えて向き合うことに。

でも、数ヶ月くらい自分に向き合っている中で、改善は見えても、

完全な自己受容とまでは至っていない感じだったんです。

そんなある日、とある人気YouTuberさんの動画を見ていると、

「パニック障害を起こしてから、一回外の世界との繋がりを断ち切って、

徹底的に自己対話に1〜2年かけた」

って話していたんですね。

その方が今、好きなことで表現していることを見ていたので、

「よっしゃ私も、1〜2年かかるかもしれないけど、一旦徹底的にやってみよう!」

と、その言葉に背中を押されたんです。

で、そこから「あ、これ自己受容かも」って実感したのが3週間後でした笑

(そこはすぐなんかい)

ちなみに、その感覚が定着して今まだ2ヶ月くらいの時にこの記事書いてます。

まだまだひよっこです。


まとめ:それぞれのペースで大丈夫

ということで、今回は私の至った自己受容について、

なるべく言語化してみました・・・!

正直、自己受容は、人によって「どんなふうに感じるか」も、

「どう変わっていくか」も違うんじゃないかな、と思います。

心理学では、明確な完成形(状態の描写)は、まだ定義されていないようです。

この記事を読んで

「ああ、くりちゃんは、そんな感じだったのか」と

参考にしていただければ幸いです。

もし今、自分は「つらいなぁ」と気づけているとしたら。

それがすでに、変化の始まりです。

そして、自己受容は、「できた」とすぐにわかるものではなく、

ふと気づいたら、じんわり育っていたりするものです。

それぞれのペースで大丈夫。

どうか今日も、自分にやさしさを向けてあげてくださいね。

私は、自己受容していない期間が長すぎて、しんどい思いをしたので、

自分の経験が、もしかしたら誰かの役に立つことがあるかもしれない、

と思い、こういった発信をしています。

いつか、みんなが生きやすい世界になることを祈って。

また次回お会いしましょう。

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「本音で生きる」って現実的にどうなの?不安と向き合いながら、「しっくり」を選ぶ日々