内観と内省の違い|自己対話に欠かせない2つのアプローチ

内観と内省の違い|自己対話に欠かせない2つの視点
くりちゃん

内観や内省の違いを知りたいという方も、ちょっと自分の内側を見つめてみようと思っている方も、 みなさん、こんにちは。

内観と内省って、どちらも「自分の内側に目を向ける」というイメージがあります。

でも実際には、やっていることも、使っている力も、タイミングも違うんですね。

このブログでは、感情に気づき、整え、自身を理解していく一連の流れを「自己対話」と呼んでいます。

その自己対話を支えるのが「内観」と「内省」です。

なお「内観」という言葉は、振り返りや思考まで含めて使われることが多いです。
このブログでは、自己対話の流れを整理するために、あえて「内観」と「内省」を分けて扱っています。

ざっくり2つの違いをひとことで言うと、

今回の記事では、似ているようで似ていないこの2つを、わかりやすく整理していきます。

〈 もくじ 〉

内観とは何をしている時間?

内観は、自分を見つめるいちばん最初の入り口。

「今、自分の内側で何が起きているか」に気づいて、ただ観察することを指します。

例えば、
「あ、胸がザワザワするな」
「あ、呼吸が浅いな」
「あ、思考がぐるぐるしてるな」

そんなふうに、体が出している思考・感情・感覚にに気づく行為。

そして、ここで大切なポイントはこの3つです。

「怒っている自分はダメだ」「嫌と感じないべきだ」と、良い・悪いでの自分への”判決”を出さず、「ただそこにあるもの」として扱うことが、内観の核になります。

内観で得られるものは?

分析や解釈をせずに判断しないなら、「内観で一体何を得られるの?」と思いますよね。

実は、大前提として「内観」で得られるものは、答え、解決策、ポジティブな気持ちではありません。

内観は、問題を解決する時間ではなく、今現在の自分の状態を確認するために行います。

すぐに何かを得られるもの、というよりは、長い目で見て自分を助ける技術になっていくものと言えるかもしれません。

内観を続けていると、「今の自分はこういう状態なんだな」と、事実として把握できるようになります。
これは、自分の反応のクセや状態を知るという意味で、自己理解につながります。

また、良い・悪いで裁かずに扱う経験を重ねることで、自分に対する態度そのものが少しずつ柔らいでいきます。
「受け入れようと頑張る自己受容」ではなく、気づいた結果として「自然に起きる自己受容」です。

さらに、「今、胸がザワザワしている」「考えが止まらないぞ」と気づけるようになると、感情や思考と距離が生まれ、落ち着いて内省に入れる余白ができます。

内観って、すぐには何も起こらないようで、いちばん大事な土台を作ってる時間なんですよね。

📚 自分を客観的にみる視点について書いた記事はこちら

内省とは何をしている時間?

内省は、気持ちがある程度落ち着いたあとに始まります。

問いを通して、出来事や自身の反応の“構造”を見にいく段階です。

例えば、
「なぜあの場面で、私は悲しくなったんだろう?」

内観とは違い、思考を使い、振り返り、パターンや構造を見にいきます。

本の中で、これを「調査」と呼んでいる方がいて、感情や出来事を感覚ではなく、事実として扱う感じがとてもしっくりきました。

ここで大切なのは、この3つのポイントです。

慣れるまでは、ぐるぐる反省会になっていたりして、苦しくなったり、自己否定に陥りがちです。

ここでの肝は、内観と同じです。

よく分からない今の自分も、問いによって出てきた事実(自分の本音や考え方)も、良い・悪いで裁かず、「そうなんだな」と、そのままそこに置いておく姿勢なんですね。

内省で何がわかる?

「え、内省が反省じゃないなら、なんのために振り返るんだ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

私が考える内省の目的は、「自己理解」「自己受容」を深めて、次の選択や行動に活かすことです。

人は、いつの間にか、日常を生きているうちに、外側のノイズで自分が見えなくなってしまうものです。「〜すべき」「〜した方がいい」「みんな〜してる」「〜が平均」など、いつの間にか外側の意見や基準が「自分の本音」にすり替わっていることが往々にしてあります。(私もです)

内省を深めると、「思い込み」「本当の願い」「大切にしていること」が、段々とわかるようになってきます。
それは、自分の元々の性質や構造、生きる中で身に付いた戦略的思考の癖、自分の本心だと信じていた社会の基準、だったりします。

ちなみに、外側の基準を自身の本音だと思って生きることが悪いことというわけではなく、これも、人生を前に進めたり、学びや経験という財産になったり、自身に内側とズレてるよ〜と教えてくれるかけがえのないものです。

ただ、そのズレに気づかなかったり、見て見ぬふりをして生きると、ズレが蓄積して、なぜか生きづらいという状況に陥ることもあるあるなんだと思います。

くりちゃん

もはや、そのズレから学び、自分を知り、調整していくことこそが人生の本質とも言えるかもしれません 🍵

何となく今の生き方に違和感を感じている時、人生が八方塞がりのような気がする時、人生の節目などのタイミングで、「自分の中の事実」を知ることができるのが内省です。

それから、「自分の内側の事実と整合性の取れた選択や行動」を選ぶことが徐々にできるようになっていきます。

📚 内観・内省に必要な「問い」のテンプレ集はこちら

内観と内省の混乱ポイントと共通点

内観と内省は、重なる部分も多く、人によって解釈が違います。

このブログでの2つの大きな違いは、この3つです。

分類時間軸見ているもの行為
内観今ここ自分の内側の状態(身体のサイン、感情)気づく・観察する
内省過去〜今自分の内側の構造(考え方、思い込み、パターン、性質)調査する・知る・理解する

違いはありますが、共通して大切なのは、「どんな感情・自分・本音」もジャッジしない姿勢です。

それは、事実をそのままそこにあることを認め、「良い・悪い」で判断しないという意味です。

ここで、自分に対する判断が入ると、自己否定につながりがちになるため、注意が必要です。

「自己理解」と「自己受容」が起きる場所

自己対話(内観と内省)のプロセスを通して起きていることは、本質的には、感情を処理してスッキリすることでも、前向きな結論を出すことでもなくて、この2つです。

自己対話の中では、まず内観で今の状態に気づき、落ち着いたところで内省によって理解を深めていきます。

どちらも、自分を変えるためではなく、自分の内側にある「事実」を知るための視点です。

それが、結果として、感情やこころを自然に整えることにもつながっていくのだと思います。

📚 内観と内省を活かして、感情を整える方法について書いた記事はこちら

まとめ|日常でできる内観と内省

内観や内省をしたくても、日々の生活も忙しく、なかなかまとまって時間を取れない方もいらっしゃいますよね。

まず始めてみるなら、おすすめは、内観です。
なぜかというと、5分ほどあればできるから 🌱

🌱 5分でできる内観の方法:

何か出来事があって、胸がざわついた時、怒りが湧いた時など、体の反応に気づいた時。

その反応を感じる場所(胸や喉やお腹など)に手を当てて、目を瞑り、深呼吸をして、静かに観察してみましょう。

感情の場合は、しっかり感じてみると数分で反応も落ち着いてくるはずです。

立ち止まって、「自分の体の声を無視せずに、耳を傾けた」という事実が一番大切です。この繰り返しが、少しずつ自己信頼につながっていきます。

🌱 時間を作ってやってみる内省:

内省は、30~60分、まとまった時間が取れる時にするのがおすすめです。

自分を理解するための問いを立てて、自分に聞いてみましょう。ノートやAIチャットなど、方法は様々です。

1回で奥底の本音まで辿り着かないかもしれませんが、それが自然です。自分のために時間を過ごして、ちょっとでも自分について理解が深まれば万々歳です。

ということで、今回は、似たような名前の自分の内側みるプロセス「内観」と「内省」について、私の自己対話としての視点で整理してみました。

みなさんが、自分との信頼を構築し、健やかに過ごすための何かヒントになれば嬉しいです。

それでは、また次の記事でお会いしましょう 🍵

〈 今回の記事のまとめ 〉
  • 内観は、「いま起きている内側の反応」に気づく時間
  • 内省は、出来事や反応を振り返り、内側の構造を理解しにいく時間
  • 内観は「答えを出す」ためではなく、自分の現在地を知るための土台
  • 内省は反省ではなく、自分を責めずに理解するための調査
  • 内観と内省を行き来することで、自己理解と自己受容が自然に深まっていく
  • どちらも「自分を変えるため」ではなく、内側にある事実を知るための視点
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プロフィール写真

くりちゃん

ブログ・自己対話セッション運営
神奈川県出身、現在は韓国在住。
ブログ「こころの時間」など月1~4回、更新しています。

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