自己対話がラクになる|思考・心・直感を見分ける3つのヒント

思考・心・直感の違いを解説する記事のサムネイル

みなさんこんにちは!

小学生のとき、事前に買っておいたバレンタインチョコを、我慢できずに食べてしまいました。結局、前日にまた買いに行ったのは良い思い出です。

自己対話するときに、「わかったつもりだけど、なんかスッキリしない」ことないですか?

それはもしかしたら、思考で整理しただけで、心を感じていないからかもしれません。

実は、日本語って結構、言葉としての区別が曖昧だよな〜って思うんです。

今日は、改めて、思考と心の違いを簡単にまとめてみようと思います。

〈 もくじ 〉

日本語はちょっと曖昧

みなさんは、日常生活で自分の考えや思いを言葉にするとき、どう表現しますか?

「〜だと考える」
「〜だと思う」
「〜だと感じる」
「〜な気がする」

こんなふうに言うかもしれません。

でも、これ、自然に使いすぎて、自分の体のどの部分と連動しているか分かりにくくありませんか?

頭なのか、胸の辺りなのか、腹のあたりなのか…
つまり、思考なのか、感情なのか、直感なのか…

特に、日常ではなにかと便利な「思う」を使いがちなんですよね。

だから、「考えているのか、感じているのか、直感なのか」がちょっと混ざりやすい。

英語にしてみると

一方で英語圏では、比較的、日常的に「場所」を使い分けて表現する習慣があるようです。(I thinkやI feel以外に)

最近英語のドラマを見ていても、よく区別した表現が出てくるなぁと思いました。

🌱 英語のドラマで見た表現
  • in my head → 頭で考えてる(論理・分析・整理)
  • in my heart → 心で感じてる(感情・思い・願い)
  • gut feeling → 腹の奥の感覚(直感・本能・確信)

英語でも、全部の人が厳密に意識して使ってるわけではなくて、あくまで「日常表現として存在してる」んだと思いますが、特に「思考」と「感情」はよく分かれて語られる印象を受けました。

日本語にも「腹に落ちる」「胸が痛む」「腹の虫が収まらない」みたいな表現がありますが、日常ではそこまで使い分けないですよね。

思考・心・腹を区別してみよう

自己対話(内観・内省)で自分の内側を整理するときにも、この3区分を使うとスッキリしやすいです。

ここからは、こんなふうに、ちょっと英語の力も借りて、「区別」してみようと思います。

  • 思考 = Head
  • 心 = Heart
  • 直感 = Gut feeling

① 思考=Head(頭で考える)

思考は、「整理・分析・分類」する役割です。
場所は、頭
思考中には、特に前頭葉あたりが働いているのを感じるかもしれません

  • 正しい / 間違い
  • 良い / 悪い
  • ある / ない

など、二元的に判断します。

現実的、実践的、戦略的なことに役に立ちますが、ここに偏ると「自己否定ベース」になりやすいです。

例えば、このようべき思考も、頭の中の声。

私はこうすべき

ちゃんとやらなきゃ

よく、「悟り」の文脈で、「思考は自分ではない」とも言われますね。

私は、思考優位になっていると気づいたときは、意図的に「頭の中の声」と呼んでいます。

自己対話の中では、内省で主に使います。

② 心=Heart(胸で感じる)

感情を感じたり、揺れたりと、身体感覚として感じる力です。
場所は、胸の辺り。

「嬉しい」「楽しい」はもちろん、「しんどい」「嫌だ」「ざわつき」「ドキドキ」など。
思考と違い、心は「正しい/間違い」で分けません。(一元的)

「ただあるもの」として感じるものです。

感情 = 心の声 = 心の奥や体からのヒント・サイン

「感じることを許す」 = 自己受容の入口です🌱

自己対話の中でも、内観するときに主に使います。

③ 直感=Gut feeling(腹でわかる)

心よりももっと深い層。直感や確信の力が宿るのが「腹の感覚」です。
場所は、胃やみぞおち辺り。

「腹に落ちる」という言葉のとおり、説明できなくてもどっしり確信が生まれる場所です。

安全を確保するため、危険を察知するための、動物的本能と言っても良いかもしれません。

たとえば、こんなときは、腹の声が働いています。

なんとなくこっちがしっくりくる

理由はわからないけど、間違いない気がする

なんか嫌な予感がする

実感としては、

自己対話を重ねていくと、頭で考えすぎず、心の揺れを感じきった先に、腹の静かな声が聴こえてきます。

その感覚は「安心をともなう確信」であり、人生の選択でとても大事なサインになります。

自己対話の中でも、内観・内省中に役立つときもありますし、そのあとどうするか決める時などに参考にできる感覚ですね。

区別するための小さなヒント

ということで、3つをざっくり分けてみましたが、

もしくは、このように

毎日ちょっとずつ「今のこれは、頭?胸?腹?」と意識してみると、自分の中でも、思考と感情と直感を区別する練習になるかもしれません。

📚 メタ認知を使うと、この3つを活かすことができます

まとめ|区別すると整いやすい

色々感じたり考えたりしていると、何がどれで、私は今感じているのか考えているのか、ごちゃごちゃになることがあるかもしれません💭(特に、現代では思考が優位になっていると起きやすいです)

思考は整理に必要、心は感じる力、腹は察知・確信。

どれも大切なものですが、しっかり区別することで「わかったつもり」から抜け出すことができます。

次に迷ったときは、「頭かな?胸かな?腹かな?」と自分に聞いてみてくださいね。

感覚を掴んでいくと、ごちゃごちゃから解放されて、すっと楽になると思いますよ。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう〜🍵

〈 今回の記事のまとめ 〉
  • 思考=Head(頭)|整理・分析・判断をする働き
  • 心=Heart(胸)|感情を感じ、心の声を受け取る働き
  • 直感=Gut feeling(腹)|確信や本能的なサインを察知する働き
  • 「良い/悪い」などの二元的思考は“頭の声”、感情の揺れは“心の声”
  • 「説明できないけど、これだ」と感じる感覚は“腹の声”
  • 日常で「今のこれは頭?胸?腹?」と意識してみることで、自己対話が深まる
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くりちゃん|自己対話ガイド

ブログ・自己対話セッションサービス運営
神奈川県出身、現在は韓国在住。
ブログ「こころの時間」を毎週土曜日9時に更新中。

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