みなさん、こんにちは。
風の音って何かに当たることで初めて聞こえるらしいです。
言われてみればそうかもですよね。それじゃ、ヒュ〜〜って音の時は何にぶつかってるんでしょうね?じゃあ口笛やリコーダーはどういう原理…?なんだか疑問が芋づる式に湧いてきます。
さて、前回の記事で、Power of Toi について書きました。
今回は、「じゃあ実際にどういうことを意識して問いを立てたら良いんですか?」という疑問に答える内容です。
・自己対話が深まる「問い」の特徴
・私が問いを立てるときに大事だと思う3つのポイント
問いを立てるのが得意な方も、苦手な方もよかったら参考にしてみてください🌱
自己対話が深まる「問い」の特徴とは
問いは「答えを引き出す鍵」のようなものだと考えています🗝️
では、自己対話が深まる問いとは、どんなものでしょうか?
これからご紹介するものは、カウンセリング、コーチング、コンサルティングの現場でもよく使われる問い・アプローチでもあります。
自己対話を深める3つの基本視点(内側・前提外し・切り分け)
① 外側よりも、自分の内側に焦点を合わせる
「あの人はどう思ってる?」「社会的にどう?」ではなく、一旦それは置いておいて、「私はどう感じている?」と自分に目を向けることが大切です。
外的要因を変えるより、まず自分の感じ方・価値観を見つめることを優先しましょう。
→ 外側のノイズを一度排除して、「自分軸」に戻る
② 前提を一度外す問い
「〇〇だから無理」という条件を外してみるのも大切です。
確かに、生きていると、それをやるのがなかなか難しい状況の時もありますよね。
でも、「もし制限がなかったら、どうしたい?」と、自分の本当の気持ちを知ることは悪いことではありません。
→ 一度自分を縛るものから解放されると、本当の気持ちに気づきやすくなる
③ 感情・思考・事実を切り分けた上の問い
感情、思考、事実は、混ざりやすいので、意識して切り分けると整理しやすくなります。
例えば、誰かにモヤモヤすることを言われたときは、このような問いを立てられます。
「あの発言によって、今私がモヤモヤしているのはなぜだろう?」
この問いを分類してみると…
| 分類 | 例 |
|---|---|
| 事実 | 「あの発言があった」「私はモヤモヤしていると感じた」 |
| 感情 | 「モヤモヤ」という感情ラベル |
| 思考 | 「なぜだろう?」感情の背景や解釈を探る/整理後に意図を考える |
→ 相手や自分や状況を俯瞰できる状態になれる
浅い問いと深い問いの違い
また、浅い問いと深い問いの違いを、いくつかの例でまとめてみました。
ちなみに、浅い、深い、どちらも状況によって必要ですので、浅いから悪いというわけではありません。
簡単に違いを整理しておきましょう。
浅い問い:表面(物理的に見えるもの、自分の外側に関するもの)の確認のため
深い問い:自分の内面(こころや、気持ち、感情、思考)の掘り下げのため
| 問いの種類 | 浅い問い | 深い問い |
|---|---|---|
| 感情 | 「なんで私はこんなにイライラしてるんだろう?」 | 「私は何に傷ついていて、その感情の奥に何があるんだろう?」 |
| 行動 | 「どうしたらこの習慣をやめられるかな?」 | 「私はなぜこの習慣を手放せないでいるんだろう?」 |
| 人間関係 | 「あの人はなんであんなことを言ったんだろう?」 | 「あの人の言葉が私に強く響いた(引っかかった)のはなぜなんだろう?」 |
| 人生の選択 | 「どっちの仕事が収入が多いかな?」 | 「私は仕事を選ぶとき、何を一番大切にしたいんだろう?」 |
自分の本音を知りたい時や、自己対話を深めるためには、「深い問い」を用意する必要があります。
実際に、その本音や想いをどう実現していくかを決める時には、「浅い問い」が必要になってきますよね。
どちらも必要ですが、用途が違うだけ。
「頭だけでの判断を誘導しない問い」の重要性
答えを誘導しない…とは?
これはどういうことかというと、「こうあってほしい」「こうあるべき」答えに、自分を誘導しない問い方をするということです。
特に自己対話の場合、無意識に頭だけでで色々考えて、問いかけがちだったりします。
例えば、「私はやっぱりこの仕事を続けるべきかな?」と聞いた時点で、なんとなく「続けるべきか? = 正解・不正解の判断」に感じませんか?
「うん、やっぱり続けるべきだ」って答えれば、自分を納得させられて、変化もなく、楽だったりします。
無意識に前提を決めてしまうと選択肢が減ってしまうんですよね。頭の中の声だけでなく、心の声や、体のサイン、そちらにも目を向けると、問いの視点がより自分の内面に移っていきます。
ちょっとだけ比較例を出してみました👇
| 誘導する問い | 誘導しない問い |
|---|---|
| 「私はやっぱり続けた方がいいかな?」 | 「この仕事を続ける選択と手放す選択、私にとって何が変わるだろう?」 |
| 「あの人は私のこと嫌ってるよね?」 | 「あの人の行動や言葉から、私は何を感じているんだろう?」 |
| 「もっと頑張ればうまくいくかな?」 | 「この状況で私が本当に望んでいることは何だろう?」 |
これは、無意識に私もよくやっています。
いつの間にか「〜しなきゃ」に縛られていたりして、その範囲でしか自分に問えなくなります。
「しなきゃ」「するべき」は、ひとつのアラートとしても良いかもしれません🌱
📚 思考と感情とからのサインの見分けるヒントはこちら
ジャッジしない俯瞰した視点を持ってみる
中庸さや、少し客観的な視点を持って、様々な可能性に心をオープンにすることが大切だと常々思います。
もうちょっと噛み砕くと、こんな意識。
中庸さ(白黒を急がないこと)
客観性(視点を広げること)
俯瞰(構造として見ること)
「え、意識すること多すぎて、問いって重労働じゃないですか・・・」と思ったそこのあなた。
大丈夫です!ここまで色々挙げましたが、全部を一度にやる必要はありません。
ひとつでも「お、これ使えそう」と思ったものから試せばOK🌱
自己対話は、段階的に深まっていくものなので、自分に合う方法を少しずつ見つけていきましょう。
📚 やさしく俯瞰してみる視点についてはこの記事で詳しく綴っています
私が問いを立てるときに大事だと思う3つのポイント
ここからは、上で挙げた中でも、私が個人的に大事だと思う、3つのポイントをご紹介します💡
① 外側ではなく自分の内側に焦点(「私はどう感じる?」)
② 優しい眼差しで事実を見る(中庸・客観)
③ 予想外の自分を面白がる(受容と発見)
生きているだけで、自然と外側の情報が入ってきて、「〜しなきゃ」「〜べき」という思考が形成されがちです。
だからこそ、「自分はどうなのか」に視点を戻すことが一番大事だと思っています。
そして、その眼差しは冷静だけど温かく優しいもので。
それがジャッジしすぎない、中庸さにつながります。
「すごい」自分を発見する時も、「社会的にはちょっと非常識かもしれない」自分が見つかる時もまた面白いです。
つまりは、自分に優しい眼差しで寄り添って、どんな自分も面白いじゃんと受け入れる。
この意識があれば、問うことは、そこまで怖くないことかもしれません🌱
まとめ|自分をやさしく見守って、共感する
今回は、良い問いってなんだろう、浅い・深い問いってなんだろう、というところを言語化してみました。
私の願いとしては、自分をジャッジするような問いではなく、自分を優しく見守って、共感して、知ってあげるための問いがもっと広まれば良いなぁというところです。
その積み重ねが、自分と仲良く生きる土台になります。
次回はこのシリーズも最終回。
問いの立て方ステップや、すぐに使える問いのテンプレをご紹介します。
📚続きのPart3はこちらから
それでは、次回の記事でお会いしましょ〜🍵
- 自己対話が深まる問いは「自分の内側」に焦点を当てる
- 前提を外すことで、本音に気づきやすくなる
- 感情・思考・事実を切り分けて問いを立てると整理が進む
- 浅い問いも深い問いも、目的に応じてどちらも大切
- 答えを誘導せず、心の声や体のサインにも耳を傾ける
- 自分をジャッジせず、優しいまなざしで問いかける
📚 自己対話をしてみたい方はこちらの記事がおすすめです
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くりちゃん|自己対話ガイド
ブログ・自己対話セッションサービス運営
神奈川県出身、現在は韓国在住。
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