名言が好きな方も、そうでもない方も、こんにちは。
私事ですが、大学生の頃、小さなメモ帳を持ち歩いていて、
いいなと思った誰かの言葉や名言を、逐一書き留める謎の趣味がありました 。
(多分今もそのメモは実家にあるはず…)
それつながりで、最近たまたま韓国ドラマの愛の不時着を観ていたら、
グッとくる名言があったので、
久しぶりに、「やっぱり名言てなんか良いな〜」と思いまして。
今回は、ちょっといつもと感じは違いますが、改めて心に響いた言葉を4つシェアします。
名言① | インドの諺
これは、冒頭で触れた、韓国ドラマ「愛の不時着」の中で、引用された言葉です。
(インドの諺だそうですが、本当にそうなのかは実は不明なのだとか…)
「間違った電車が時には目的地に運ぶ
Sometimes, the wrong train takes you to the right station.
— インドの諺
ドラマの内容は、ざっくり言うと、パラグライダーの事故で北朝鮮に不時着してしまった韓国人の主人公が、北朝鮮人の軍人に助けられて、徐々にお互いに惹かれていくというお話です。
そんなあり得ないような事故が、会うべくして出会う誰かとの縁を繋いでくれます。(ドラマやんて言ってしまえば終わりなんですけど、私たちの人生もそんな不思議な出会いがあったりしますよね)
この名言は、スティーブ・ジョブスの有名な「点と点が線になる」という話とちょっと似ている気もします。
生きてると、「なんか、ミスったかも」「なんであんなことしちゃったんだろう」「なんで、この道選んだんだろう」「この道は正しいんだろうか?」と思うこともありますよね。
その時は「しまった」と思っても、もしかしたらそれは、本当の目的地に辿り着くための電車だったのかも知れない。
そんな、「自分の人生の流れを信頼する」ためのすごく素敵な言葉だと思います。
📚 禅の「自分を見つける旅」を描いた十牛図を現代風に解説した記事はこちら
名言② | 心理学者ユング
スイスの心理学者・ユングには、名言がものすごく多いんですが、今回はこのひとつをピックアップしました。
痛みなしには意識する事はできない
There is no coming to consciousness without pain.
— 心理学者・カール・ユング
私たち人間は、「痛み」がないと、なかなか体の不調を意識することはできません。
同じように、こころの奥の本音も、痛みを伴わないと気づけないこともあるかもしません。
こころの本当の声を認識するために、感情がサインとして出てきてくれている。
それが「痛み」を伴ったとしても、無意味なもの、あってはならないものではありません。
意識できないから、教えてくれていると思うと、ちょっと向き合い方が変わりますよね。
自己対話は、時に痛みが伴うこともあるけれど、自分を知るために必要なものだと私は思っています。
📚 自己対話のしんどさをフェーズで理解する記事はこちら
名言③ | コジコジ
名言の宝庫、大好きな漫画・コジコジから一番有名なこちら。
コジコジだよ
コジコジは、生まれたときからずーっと
将来もコジコジはコジコジだよ
— コジコジ
メルヘンの国の学校。
生徒に立派なキャラクターになってほしい先生から
…コジコジ
キミ…将来一体何になりたいんだ
それだけでも先生に教えてくれ
なっ
と言われて答えたのがこの言葉。
コジコジだよ
コジコジは、生まれてた時からずーっと
将来もコジコジはコジコジだよ
真理だ…
負けたぞ 先生の負けだ…
とショックを受ける先生。
それを見ていた、半魚族の次郎くんと、雪だるまくんは、感動して、ガーンときちゃって
ずっとずっと 何者でもない… 自分なのさ… コジコジ君 すごいよ
と言います。
それから、家に帰った次郎くんは、お母さんにテストが28点だったことを怒られて、
フフフ
かあさん
オレ 次郎だよ
次郎は 今も将来もずっと 次郎なのさ
とキメるけど、一喝されて終わるところまでがオチ笑
メルヘンの国では、将来、立派なキャラクターになることが良いこととされています。
でも、自分は本当はずーっと何者でもない自分なんだと、教えてくれる言葉です。
📚 アイデンティティについてはこちら
名言④ | 店長コバさん
最後は、アルバイト先の先輩の言葉。
ちょっとまずはコバさんて誰なのかから説明しますね…笑
大学生の時にアルバイトしていた映画館。
その日のシフトによって、売店担当になることがありました。
売店は、開場から上映までの限られた時間の利用なので、タイミングによってはものすごく混雑しました。(数百人が一気に押し寄せるので時間との戦い)
ほとんどが学生アルバイト。
提供が遅くなると苦情が来ることもあるので、プレッシャーもあるポジションでした。
そこで「店長」と呼ばれていたのが、コバさん。
本当の店長ではなく、彼も大学3年生のアルバイトだったのですが、 どんなに忙しくても動じずに売店を仕切っていたので、みんなから「店長」と呼ばれていました笑
ある日、「コバさんて、なんで忙しくてもそんなに冷静なんですか?」と本人に聞いてみると…
あ〜、実は一回全部あきらめちゃうんだよね
— 店長コバさん
ハハハとちょっとはにかみながら答えが返ってきました。
それは、大学生の私には意外な回答で。
もちろん当時持っていた”名言メモ帳”にしっかり書き留めました。
なるほどなぁ、と言われた通りに実践してみると、あら不思議。
忙しい状況でも、すごく冷静になれたのです。
これは、今考えると、状況や結果の手放しなんですよね。
一旦手放して、自然体で力が抜けると、本来のその人の力が発揮できる。
うまくやらなきゃ、捌かなきゃ、お客様に怒られたら嫌だ、と頭の中に渦巻く思考。
そして、不安や畏れの感情を手放して、ニュートラルな自分に戻れる体験でした。
自然体で、結果を期待せず固執せず、軽い心で取り組む。
あれから20年くらい経ちましたが、いまだに心に残る名言です。
📚 手放すは手放すでの、「感情の手放し方」のコツはこちらから
まとめ | 名言は、人類の叡智と思いやり
みなさんも、なんだか心に残った言葉って、ありますか?
ふと誰かに言われた言葉。
何十年、何百年の時を超えて引き継がれる誰かの言葉。
惹きつけられるのは、そこには、こんなことが隠されているからなのかもしれません。
- 本質
- 真理
- 本当の想いやりへの共鳴
そして、みなさんのふとした言葉も誰かを救っているかも。
ロマンですね〜
私も、そんな言葉たちをキャッチしたいですし、いつか自分の書いた言葉が、誰かしらの役に立つかもしれない。
そんなロマンを持ちつつ、ブログを書いています。
ということで、今日は最近心に響いた言葉たち4つを紹介しました。
また次回の記事でお会いしましょう🍵
- 「間違った電車が正しい駅に運ぶ」──人生の流れを信頼することの大切さ
- 「痛みなしに意識は生まれない」──痛みは気づきのサインであり、成長の入口
- 「コジコジはコジコジ」──誰かになろうとせず、今の自分をそのまま生きる
- 「一回全部あきらめちゃう」──力を抜くと、本来の自分の力が自然に出る
- 名言は、時代や立場を越えて、人の心に“真理とやさしさ”を思い出させてくれる
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くりちゃん|自己対話ガイド
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神奈川県出身、現在は韓国在住。
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