自己受容とはどんな状態?|Before / Afterで見えた「揺れても戻れる心の土台」

自己受容とはどんな状態?|Before / Afterで見えた、揺れても戻れる心
くりちゃん

自己受容がどんな状態か知りたい方も、自分が自己受容しているのか確認したい方も、何となく生きづらさを感じている方も、みなさんこんにちは。

自己受容ってどんな感じなんだろう?
自己受容ってどうやってするんだろう?

「自己肯定感」はよく聞くけれど、「自己受容」はまだまだ耳馴染みがないことばかもしれません。

自己受容は、人が生きていく上でとても大切な「土台」のようなものです。

自己受容を育てることで、自分の内側に「いつでも戻れる居場所」のようなものを持つことができます。

今回は、そんな少し掴みにくい「自己受容」という概念を整理しながら、「自己受容とはどんな状態なのか」を体験も交えてまとめました。

みなさんそれぞれの自己受容のヒントになると嬉しいです。

〈 もくじ 〉

自己受容とは?

青空と雲の下に広がる山の風景|広い景色の中で心を落ち着ける内省の時間をイメージした山の景色

まずは、自己受容をシンプルに定義してみましょう。

これは、完璧になることでも、ポジティブでい続けることでもありません。不安や弱さがあっても、「それも含めて今の自分」と受け止められること。

ここに、何が「良い、悪い」の評価や判断はありません。

ただ、そのまま見つめる。

これが自己受容です。

自己肯定感との違いは?

「自己受容」と似た言葉に「自己肯定感」がありますが、違いは何でしょうか?

つまり、ポジティブな状態だけでなく、弱さや不完全さも含めて、そのまま見つめていく姿勢が自己受容です。

📚 この違いについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

心理学から見る自己受容|ロジャーズと他者からの受容

心理学の世界でも、「自己受容」はとても大切な概念として扱われています。

特に、人間性心理学の心理学者カール・ロジャーズは、人が健やかに成長していくためには「ありのままの自分を受け入れること」が重要だと考えました。

ロジャーズは、人が安心して成長していくためには、次のような関わりが大切だと説明しています。

これを心理学では

「無条件の肯定的関心(Unconditional Positive Regard)」

と呼びます。

この「他者からの受容」をまず経験することで、人は少しずつ自分自身を受け入れる力(自己受容)を育てていくと考えられています。

くりちゃん

「じゃあ自己受容って、誰かに受け入れてもらわないと無理なの?」って思う方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、こうした心理学の考え方も踏まえつつ、「自分起点」で育っていく自己受容について後ほど見ていきます。

📚 他者からの尊重が、私のこころをほどいた体験記はこちらから

自己受容できている人の状態とは?

重なる山々と差し込む光の風景|静かな景色の中で内側に意識を向ける時間をイメージした山の風景

では、実際に自己受容ができている人とは、どういう状態なのでしょうか?

自己受容という言葉は少し抽象的なので、「それができている人はどんな状態なのか」をイメージしてみましょう。

くりちゃん

自己受容ができている人は、いつもポジティブだったり、弱さがまったくないわけではありません。むしろ、不安や落ち込みを感じることもあります。

ただ、その感情が生まれたときに、「こんな自分はダメだ」と否定するのではなく、「今はこう感じているんだな」とそのまま見つめることができます。

また、失敗したときやうまくいかないときでも、その出来事だけで自分の価値を決めてしまうことはありません。

弱さや不完全さがあっても、「それも含めて今の自分」と受け止めることができる。

こうした状態が、自己受容が育っている状態と言えるでしょう。

私の自己受容 Before / After

ここからは少し、私自身の体験から、自己受容の前と後でどんな変化があったのかを共有してみようと思います。

なんとなくの「生きづらさ」の感覚が変わった

私は、社会人になってから「生きづらさ」を感じていました。
その「違和感」が限界に達したことで、初めて自分に向き合うことを始めました。

その時に取り組んだのが、自己対話(内観・内省)です。

それは、誰かに受け入れてもらうことから始まったわけではなく、自分の内側を見つめるところから始まる自己受容のプロセスでした。

くりちゃん

実は、そもそも「自己受容」という言葉すら知らず、自己対話を深めながら、ある時ふと実感した感覚について調べたのがきっかけでした。

「この感覚はなんだ?」とその状態が何なのかを調べるくらい、自分の内側の感覚が変わっていたんです。

Before / After で見る自己受容

そこで私の自己受容のBefore / Afterをまとめてみました。

Before
自己受容が難しかった頃

After
自己受容が育まれた今

  • 自分を責めてしまう
  • 他人の評価を気にする
  • 人と比べてしまう
  • 良い人を演じてしまう
  • ネガティブな感情を悪いものとして扱う
  • 自分を責めなくなる
  • 他人の評価と自分を切り離せる
  • 人と比べても、「ただの違い」として見られる
  • 自分軸の選択ができる
  • 感情が揺れても、呑み込まれず「安定」に戻れる

自己受容後に 一番感じた変化|内側にある居場所

自己受容後に感じた変化で一番大きかったのは、自分の内側(胸や腹のあたり)に、温かく満ちている、どっしりした感覚が生まれたことです。

何があっても、心が揺れても、そこに戻れる「ホーム」のようなものができた感覚でした。

それが、冒頭で触れた「いつでも戻れる居場所」です。

この感覚がこころの「土台」となって、自分を下から静かに支えてくれているような実感があります。

その場所は、中庸で、静かで、良い悪いの判断をしません。

ただ、私や起きている物事を見つめる。

そんな場所です。

自己受容しても、ネガティブな感情はなくならない?

海と断崖の広がる海岸線の風景|広い海を眺めながら気持ちを整える時間をイメージした自然の景色

自己受容が育つと、ネガティブな感情がなくなる、と想像する方も多いかもしれません。

でも実は自己受容は、ネガティブな感情がなくなることではありません。

むしろ

  • 不安になる
  • 落ち込む
  • イライラする

このような感情は、普通に起こります。

ただ、違うのはそこから「戻れる」こと。

感情に飲み込まれ続けるのではなく、「あ、今ちょっと揺れてるな」と気づいて、自分のニュートラルな状態に戻れる。

私にとっての自己受容は、そんな感覚でした。

📚 自己対話で、ネガティブな感情が戻らなくなる体験をまとめた記事はこちら

自己受容までの大切な3つのヒント

では、こうした自己受容はどのように育っていくのでしょうか。

私自身の経験の中で、自己受容を育てていくうえで特に大切だったと感じるのが、次の3つです。

日々の自己対話の中で、少しずつ積み重なっていったものです。

① 感情をそのまま感じる

怒り、悲しみ、ネガティブな感情は、できれば避けたいものですよね。
私も長い間、気を紛らわせたり無視したりしていました。

でも、不快な感情に向き合うようになったことが、大きなターニングポイントでした。

「嫌な気持ち」も、自分の心からの大切なサインだったのです。

まずは、胸に手を当てて、目を瞑って、数分でもいいのでその感情を感じてみる。

ここでは、感情や思考に対して良い悪いの判断をしないのがポイントです。

② 自分の厳しさに気づく

私たちは気づかないうちに、とても自分に厳しくしています。

「しなきゃ」「するべきだ」「しないといけない」

そんな思い込みが、自分を苦しめていることもあります。

まずは、「自分が自分を責めているな」「あ、今すごく自分に厳しいな」と気づくこと。

それが変化の第一歩でした。

③ 自分に共感してみる

ネガティブな感情や思考が出てきた時、自分の本音に気づいた時、「そりゃそう感じるよね」と、自分自身に共感してあげてみてください。

「そう感じちゃダメ」「そう思うなんて性格が悪い」「こんなことで落ち込むなんてあかん」と自分自身で自分を評価せず、

「そうだよね」「辛かったよね」と、自分の内側に温かい視線を向けることで、評価や否定がほどけていきます。

📚 内観・内省の方法をステップでまとめた記事はこちら

まとめ| 自分に戻れる居場所をゆっくり育てる

地平線に沈む夕日の風景|夕焼けの空を眺めながら一日を静かに振り返る内省の時間をイメージした夕暮れの景色

ここまで、一緒に「自己受容」がどのようなものなのかについて整理してきました。

私が考える自己受容とは、感情が揺れても、自分に戻れる安心感を持つことです。

その「居場所」はどこにもいきません。

自己受容は、今日明日で育まれるものではないかもしれません。
でも、少しずつゆっくりでも、大人になった今からでも、育てていくことができます。

今、自分と向き合おうとしているその姿勢があるあなたは、もう自分を温かい目で見守る準備ができています。

この記事があなたの自己受容のヒントになれば嬉しいです。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょ〜🍵

〈 今回の記事のまとめ 〉
  • 自己受容とは、自分をそのまま受け入れる心の状態
  • 自己肯定感は「価値を感じること」「そのままを”肯定”すること」
  • 自己受容が育つと、揺れても自分に戻れる感覚が生まれる
  • 自己受容は、自己対話や気づきからも育てていける
  • 「感じる → 気づく → 共感する」の積み重ねが自己受容を育てる
  • 自己受容は、ゆっくり育っていく心の土台
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