思いやりを大切にしている方も、人に優しくしすぎたり、気を遣いすぎて疲れを感じる方も、みなさんこんにちは。
突然ですが、みなさんにとっての「思いやり」ってどんな形ですか?
もちろん人によって思いやりの示し方は違います。
これまで私は無意識に、
思いやり = 共感すること = 話をしっかり聴くこと = 相手にしっかり向き合うこと
だと思っているところがありました。
今でも、とても大切なことだと思っています。
ただ、その関わり方って、気づかないうちにかなりたくさんのエネルギーを使っていたな、とも感じていて。
しっかり聴こうとしたり、寄り添おうとしたりするほど、気づかないうちに、少し力が入っていたり、集中力をものすごく使う感覚がありました。
もちろん嫌でやっているわけではないのですが、それが続くと、エネルギー切れになることもあったんですよね。
今回は、そんな私が気づいた「疲れにくい思いやり」について、DoingとBeingという概念を用いて少し整理してみたいと思います。
「疲れにくい」思いやりって?

そんなふうに思いやりを捉えてきた私ですが、最近まったく違う形の「思いやり」に触れる機会がありました。
それは、多くを語らず、過剰に踏み込まず、ただこちらの状態をそのまま尊重するような関わり方でした。
不思議なことに、そこには共感の言葉がなくても、安心や信頼の感覚がしっかりあったんです。むしろ、何かをしてもらっている、というより、ただ「受容」「尊重」という感覚に近いものでした。
それを私は、その方の「思いやり」としてとっても温かく感じたんですね。
ふと自分がその思いやりの示し方をするところを想像してみたら、とっても体がスッと落ち着く、すごく楽だな〜という感覚を覚えたんです。
思いやりには、消耗しながら相手を支える形だけでなく、静かに安心を渡す形もあるんだなぁと感じた瞬間でした。
📚 この「そのまま扱われる」体験について書いた記事はこちらから
DoingとBeingで見る「思いやり」
ここからは少し視点を変えて、「思いやり」をDoingとBeingで整理してみたいと思います。
簡単にいうと、
Doingは、行動・外側への働きかけ
Being(State of Being)は、在り方・その人がまとっている態度の質
です。
私が自然にやっていた思いやりは、相手に寄り添おうとする意識や、理解しようとする働きが強いぶん、どうしてもエネルギーを使います。これは、Doingの思いやりと呼べそうです。
一方で、相手を尊重し、そのままの状態に余計な判断を乗せないような「在り方」がベースにある思いやりは、何かをするというより、ただ「そう在る」だけで成り立っているような感覚でした。これは、Beingの思いやりと呼べそうです。
📚 先にDoingとBeingの違いについて知りたい方はこちらで読めます
Doingの思いやり
Doingの思いやりは、外側に向けて、行動や言葉で示されるもの。
ここで言うDoingは、相手に何かをしてあげたり、助けたり、言葉をかけたりするような「目に見える行動」だけでなく、「相手に伝わる形に整えるための内側の働き」も含めています。
例えば、相手に合わせたり、理解しようとする、言葉を選ぶ、リアクションを調整するような関わり方には、思考を使ったり、注意を向けたり、自分の内側の状態を調整したりする働きも含まれます。
目には見えないけれど、こうした無意識の細かな調整が積み重なることで、少しずつエネルギーを使っているのかもしれません。
Beingの思いやり
一方で、今回の経験を通して、Beingの思いやりは、Doingよりも自然体でエネルギーが消耗しにくそうだと感じました。
それは、何かを積極的に“する”というより、必要以上に介入せず、ただ静かに在ることに近いからかもしれません。
私が今回感じた思いやりの形は、そのままを見て、状態を受容し、ジャッジが乗らないというものでした。
これは、必要以上に自分も相手もコントロールしない状態です。
何もしていないのではなく、「余計なことをしていない」といった感じでしょうか。
でも本質としては、その方の「在り方」に、思いやりとしての温かい受容と尊重があったからこそ、結果的に私に受容と尊重を「思いやり」として感じさせたのではないかと思います。
そして、なぜ今回私にこの思いやりの形がこんなにも深く響いたかというと、たまたま私も受容と尊重を大切にしている時期だったからかもしれません。
伝わりやすいDoingと、深く届くBeing

私たちの社会では、Doingの思いやりの方が好まれる傾向があります。
それは、Doingの方が行動として目に見え、分かりやすいからではないでしょうか。
相手がいる場面では、伝わりやすい方を無意識に選ぶのは自然なことで、そのためDoingに偏りがちになるかもしれません。
一方で、Beingの思いやりは、伝わる人にはかなり深く伝わるけれど、Doingのように分かりやすくは伝わりにくい特徴があります。
例えば、急かさない、ジャッジしない、飲み込まれない、そのままの人として扱う、といった空気や態度の質として表れることが多いからです。
そしてこうした在り方は、「思いやり」という言葉で認識されるとは限らないんですよね。
むしろ、「なんだか安心する」「この人の前だと自然でいられる」「信頼できる」「ちょうどいい距離感」といった体感として受け取られることの方が多そうです。
Beingの思いやりは、伝わらないわけではなく、ときにDoingより深い体感として残ることがあるのだと思います。
同じDoingでも、疲れ方には違いがある
周りを見渡すと、Doingの思いやりを自然にたくさんできているような人もいますよね。
外からは同じに見えるかもしれませんが、こんな人たちがいそうです。
🌱 もともと体力・気力があったり、外向的で、人と関わることで充電するタイプ
→ Doingでも消耗しにくい
🌱 内側が安定していて、自己理解や自己受容など、Beingの土台がある人
→ 自分のエネルギー以上はしないため、無理なく継続できる
🌱 共感力があり、頑張り屋さんで、相手を優先する人
→ 後で疲れたり、人間関係がしんどくなったりする
一見「たくさんできてる人=すごい・素晴らしい・正しい」に感じられますが、実は、どういう状態でやっているかが本質だと感じています。
大切なのは、DoingかBeingのどちらか片方だけですべてを伝えようとしないこと、なのかもしれません。
もし、人に優しくしたいけど疲れてしまう感覚があるとしたら、一度Doingの質と、Beingの状態に目を向けてみることが一歩になりそうです。
📚 「Beingを整えるヒント」についてはこちらの記事がおすすめです
まとめ|DoingとBeingを組み合わせる

思いやりには、DoingとBeingの側面がある。
そのうえで、DoingとBeingの組み合わせを自分なりに調整していくこと。
それが、思いやりを大切にしながら、自分のエネルギー残量とうまく付き合うヒントなのかもしれません。
今回の経験は、私にBeingの思いやりも試してみようと勇気をくれた出来事でした。そして、温かい受容と、尊重を私のBeingの一部として大切に育んでいきたいなと、改めて思いました。
ということで、ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょ〜🍵
- 思いやりには、DoingとBeingの2つの側面がある
- Doingの思いやりは、伝わりやすいぶんエネルギーを使いやすい
- Beingの思いやりは、見えにくいけれど深く届くことがある
- 同じDoingでも、疲れ方は人によって違う
- DoingかBeingのどちらかではなく、両方を調整していくことが大切
- 自分に合った思いやりの配合を知ると、少し楽になれるかもしれない
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